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マ ジ ッ ク




南京玉すだれ
   
日本の伝統芸能。当時南京は先進都市の代名詞で、大変ありがたがる風潮があり、いかにも舶来品のような名前が付いたと思われる。 なお、大道芸とは芸人が(格付け人)道端や広場で演じ、投げ銭を貰っていた。香具師は(やし)は、お客さんを呼ぶために、演じ、物を売っていた。 美しい衣装は(飴や)の衣装である。
《口上》


 まずは、御免をこうむりまして
近頃、京、大阪、江戸、三ケ野津におきまして、流行きたるは唐人、オランダ、南京無双の玉すだれ
縦なる竹は三十と六本、糸の数は七十と二結び 
糸と竹の張り合いを持ちまして  神通自在にごらんにいれます。

《魚釣竿》


 一、アさて、アさて、アさて、さて、さて、さて、さては南京玉すだれ 
チョイと伸ばせば、浦島太郎さんの 魚釣り竿にチョイと似たり  
浦島太郎さんの、魚釣り竿がお目に  止まればおなぐさみ、
お目に止まれば 元へとかえす。

《唐橋》


二、アさて、アさて、アさて、さて、さて、さて、さては南京玉 すだれ 
チョイと返せば瀬田の唐橋、
唐金擬宝珠、擬宝珠ないのがおなぐさみ、
瀬田の唐橋、お目に止まれば、元へと返す。 

《尾長鳥》


三、アさて、アさて、アさて、さて、さて、さて、さては南京玉すだれ 
チョイと伸ばせば、チョイと返せば、 土佐は高知の尾長鳥、おらが育てた、
おらが自慢の尾長鳥、お目に止まれば、元へと返す

《在所の御門》


四、アさて、アさて、アさて、さて、さて、さて、さては南京玉すだれ 
チョイと伸ばせば、チョイと返せば、 おらが在所の御門でござる、
おらが在所の御門が、お目に止まれば、
炭焼き小屋へと早代わり、
炭焼き小屋が、お目に止まれば、元へと返す。 

《ソバ屋の看板》


五、アさて、アさて、アさて、さて、さて、さて、さては南京玉すだれ 
東海道は五十と三次、中山道は六十九次、  あまたの宿々、なくてはならないソバ屋の看板、
ソバ屋の看板、お目に止まれば、元へと返す。

《鯉のぼり》


六、アさて、アさて、アさて、さて、さて、さて、さては南京玉すだれ、
チョイト伸ばせば、チョイト返せば、端午の節句、
端午の節句は鯉ののぼりにさも似たり、
鯉ののぼりがお目に止まれば、東京タワーと早がわり、
東京タワーが、お目に止まれば、元へと返す。

《阿弥陀如来》


七、アさて、アさて、アさて、さて、さて, さて南京玉すだれ、
チョイと伸ばせば、阿弥陀如来か釈迦牟尼か、
後光に見えればおなぐさみ
阿弥陀如来が、お目に止まれば、元へと返す。

《白帆》


八、アさて、アさて、アさて、さて、さてさては南京玉すだれ、
チョイと返せば日本三景は、天の橋立、
浮かぶ白帆にさも似たり 
浮かぶ白帆が、お目に止まれば、元へと返す。

《しだれ柳》


九、アさて、アさて、アさて、さて、さてさては南京玉すだれ、
チョイ伸ばせば、チョイと返せば、日米(日中)国旗にさも似たり、
日米国旗が、お目に止まれば、しだれ柳に早がわり。
しだれ柳に飛びつく蛙、蛙いないがおなぐさみ。
アさて、アさて、アさて、さて、さて、さて、さては南京玉すだれ。